
©Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
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2019年度アカデミー賞最有力の呼び声高い映画『フォードvsフェラーリ』の、ストーリーや評価をご紹介して行きます。
マット・デイモンとクリスチャン・ベールという2人のオスカー常連俳優の共演は、製作発表と同時に大いに話題となりました。
クリスチャン・ベールは『3時10分、決断のとき』以来のジェームズ・マンゴールド監督作品出演ということで、今回もストイックな役作りに期待ができそうです。
映画『フォードvsフェラーリ』作品情報

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【原題】
Ford v Ferrari
【公開日】
アメリカ:2019年11月15日
日本:2020年1月10日
【監督】
ジェームズ・マンゴールド
【キャスト】
マット・デイモン、クリスチャン・ベール、カトリーナ・バルフ、ジョン・バーンサル、トレイシー・レッツ、ジョシュ・ルーカス、ノア・ジュープ、レモ・ジローネ、レイ・マッキノン、JJ・フィールド、ジャン・フランコ・トルディ、ジャック・マクマレン、ベンジャミン・リグビー、ジョー・ウィリアムソン、アレックス・ガーニー、コッラード・インヴェルニッツィ
【本編尺】
113分
【作品概要】
映画『フォードvsフェラーリ』は2019年公開のアメリカのドラマ作品。
監督は『17歳のカルテ』、『3時10分、決断のとき』、『LOGAN/ローガン』のジェームズ・マンゴールドが務めました。
主演はマット・デイモンとクリスチャン・ベールで、特にベールの演技には批評家からの称賛の声が高いようです。
題材となったのは、1960年代後半に開催され今も伝説として語り継がれているル・マン24時間レースで、当時の絶対王者であるフェラーリに挑んだフォードが奇跡的な勝利を収めた実話に基づいています。
当初この作品は2019年6月28日に全米公開される予定でしたが、賞レースへの影響を考慮して同年11月15日に延期されました。
事実、9月5日に開催された北米最大の映画祭「第44回トロント国際映画祭」では、早くも本年度の賞レースの最有力作品との称賛が集まっています。
同映画祭の会見の席上で、クリスチャン・ベールは自らが演じた役柄について次のように述べています。
喧嘩をしてもなお互いを認め合っている主人公2人の友情の描き方。そして、個性的で情熱溢れる人間性にとても惹かれたよ。
また、ジェームズ・マンゴールド監督もこの言葉に答えるように、本作のテーマとストーリー性について語っています。
本作は「友情」が大きなテーマになっているんだ。車だけでなく主人公2人を中心にした人間ドラマに注目してほしいね。
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映画『フォードvsフェラーリ』のストーリーあらすじ

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1963年、アメリカの自動車メーカー大手のフォード・モーター社は、イタリアの自動車メーカーであるフェラーリに買収交渉を持ちかけていました。
ところが妥結間近という頃になって、創業者であるエンツォ・フェラーリの判断によって破談に持ち込まれてしまいます。
彼は同社が運営するレーシングチーム「スクーデリア・フェラーリ」を手放すのが惜しかったのです。
それもそのはず、当時の「スクーデリア・フェラーリ」は、かのル・マン24時間耐久レースにおいて4連覇を成し遂げており、いわば世界最強のレーシングチームに位置づけられていたのです。
この土壇場での破談ばかりか自社への侮辱を受けたフォード・モーター社のCEO、ヘンリー・フォード2世は激怒します。そしてその怒りはル・マン24時間レースに向けられ、何がなんでも「スクーデリア・フェラーリ」に打ち勝つことを決意したのでした。
その使命を一身に受けたカーエンジニア兼設計士のキャロル・シェルビー(マット・デイモン)。
彼は、現在無敵の「スクーデリア・フェラーリ」に勝つためにはフェラーリを超える新しい車の開発と、それを乗りこなせる優秀なドライバーが必要不可欠だと考えます。
そんな中、向こう見ずで破天荒なイギリス人レーサー、ケン・マイルズ(クリスチャン・ベール)を見出します。そこからシェルビーとマイルズのタッグを軸に、決して潤沢とは言えない資金と限られた時間の中での勝負が始まることになりました。
やがてフォード・モーター社は独自開発によるフォードGT40を造り出すと、翌1964年のル・マン24時間レースに出場します。ところが結果は全車リタイア・・・。
この失敗をバネに更なる試行錯誤を繰り返し、多くの問題を乗り越えて1966年の大会に漕ぎ着けたシェルビーとマイルズは、いよいよ長年のチャンピオンであるフェラーリに真っ向勝負を挑むことになります。
そして結果は・・・
なんとフォードの車がワン・ツーフィニッシュでフェラーリを打ち破るという、歴史的な偉業を成し遂げたのでした。
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映画『フォードvsフェラーリ』の評価

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フォード・モーター所属のエンジニア兼設計士のキャロル・シェルビー、そしてフォード・モーター所属のレーサーであるケン・マイルズという2人の視点から奇跡の栄光を掴むまでの姿を描いた映画『フォードvsフェラーリ』。
60年代後半に世界中を熱狂させたル・マン24時間レースの裏側には、かくも熱い企業同士のぶつかり合いと、プライドを懸けて挑戦を続ける男たちのドラマがあったのです。
現在までのところ、アメリカではいずれのメディアも本作を称賛しているようです。
ウォール・ストリート・ジャーナルは、
全編を通してスリル満点。退屈なシーンは一瞬たりと無い
と絶賛しており、エンターテイメント・ウィークリーも、
主人公2人の人間ドラマが非常にうまくまとめられており、脚本に非の打ち所がない
と、かなりの高評価を与えています。
ゴールデングローブ賞、アカデミー賞を含む本年度(2019年度)の賞レースでも、多大な関心を集めることは間違いないという情勢です。
ル・マン24時間レースを題材にした映画としては、1971年にスティーヴ・マックィーン主演で公開された『栄光のル・マン』があまりにも有名ですが、『フォードvsフェラーリ』は実話に基づいたドラマという点がリアリティーを高めます。
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また、余談ではありますが、レーサーとしても活躍した俳優ポール・ニューマンは、実際にル・マン24時間レースに出場していたそうですよ。
さて、車好きではなくとも大注目の本作。賞レースの行方と共に楽しみな1本であります。
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