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1991年の映画『裸のランチ』について、ストーリーや見どころをご紹介しています。
ウィリアム・バロウズによる個性極まる内容の小説を原案として、奇才デヴィッド・クローネンバーグが独特の映像表現を繰り広げる問題作。その気になる内容とは・・・?
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映画『裸のランチ』作品情報
【原題】
Naked Lunch
【製作年・国】
1991年・イギリス、カナダ
【監督】
デヴィッド・クローネンバーグ
【キャスト】
ピーター・ウェラー、ジュディ・デイヴィス、ジュリアン・サンズ、ロイ・シャイダー、モニーク・メルキューレ、ニコラス・キャンベル、マイケル・ゼルニカー、ロバート・A・シルヴァーマン、ジョセフ・スコーシアニー、ピーター・ボレツキー
【本編尺】
117分
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映画『裸のランチ』の作品概要
1991年に制作された、イギリス・カナダの合作映画です。1992年に公開されています。
原作となったのは、1959年に出版されたウィリアム・S・バロウズの長編小説です。
映画は、原作を忠実に再現したものではなく、小説を元に再構成したストーリーとして作られているようです。
監督・脚本は、デヴィッド・クローネンバーグが務めました。カナダを代表する映画監督であり、俳優としても活躍する人物です。
カナダ・スクリーン・アワードにおいて最優秀賞を受賞しました。全米映画批評家協会賞において脚本賞、監督賞を受賞しています。その他、多くの賞を受賞した作品でです。
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映画『裸のランチ』のあらすじ
ビル・リー(ピーター・ウェラー)は、害虫駆除の仕事をして生活しています。以前は薬物依存症でしたが、断ち切っていました。また、作家を夢見ていたようで、作家希望のハンス(ニコラス・キャンベル)やマーティン(マイケル・ゼニガー)とは気が合う仲のようです。
ある日、害虫駆除の仕事をしていると、充分にあるはずの駆除薬が底をついてしまいます。ビルは疑問に思いましたが、帰宅してその理由に気付きます。ビルの妻であるジョーン・フロイト(ジュディ・デヴィス)が、害虫駆除薬をドラッグとして使っていたのです。ビルは辞めるように咎めますが、ジョーンは聞く耳を持とうとしません。
そんなビルに、麻薬売買の取り引きをしているという疑いがかけられます。ビルには麻薬違法所持の前科があり、捜査官はビルが麻薬を駆除薬と称して売っていると睨みます。ビルは連行されて、取り調べを受けることになりました。
取調室では、ビルの所持している薬が本当に害虫駆除薬なのかを実証するため、ゴキブリが用意されていました。捜査官はゴキブリに駆除薬をかけ、後から様子を見に来ると出て行ってしまいました。取調室にはビルとゴキブリだけが残されます。
突然、ゴキブリの身体がエイリアンのように変化し、ビルに話しかけてきます。不気味な姿のゴキブリは、ビルの妻であるジョーンがスパイだと言い、彼女を殺すように命じてきます。ビルは、ゴキブリを靴で叩き潰し、取調室から逃走します。
家に逃げ帰ったビルは、ジョーンに町を出ようと言います。しかし、ジョーンの頭の中にはドラッグのことしかありません。ジェーンは薬物依存症になっており、ビルもつられるように、再び薬に手を出してしまいます。
ビルの様子を心配した害虫駆除業者の仲間が、薬物依存症の患者の治療をしているというベンウェイ医師(ロイ・シャイダー)を紹介します。ビルは医師のもとを訪れ、ドラッグに混ぜて服用すれば、いずれ中毒症状が治まるという黒い粉末『ブラック・ミート』をもらいます。
さっそくビルは、医師からもらった『ブラックミート』とドラッグを混ぜたものを自身、そして妻に服用します。直後、ハイになった2人はウィリアム・テルごっこを始めます。ジェーンはコップを頭の上に乗せ、ビルが拳銃でコップを狙い打ちます。ところが、銃弾はコップではなく、ジェーンの額を打ち抜いてしまいました。居合わせた友人が、警察に事故だったと証言するも、警察はビルを逮捕するつもりです。
ビルは『インターゾーン』と呼ばれる地域へ身を隠すことにしますが、物語は思わぬ方向へと進んでいきます。
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映画『裸のランチ』の見どころポイント
ウィリアム・シュワード・バロウズの代表作が、デヴィッド・クローネンバーグによって映像化された、ミステリー・サスペンス映画となっています。
夢か、現か、ドラッグの影響で見えている幻覚なのか、理解できないまま物語が進んでいきます。おそらく、主人公のビルでさえも、どこまでが現実なのか分かっていない様子です。
原作小説さながらの取り留めのないストーリーの中に、統一感のないキャラクターたちが登場してきます。ゴキブリや、タイプライターがエイリアンのような形となり、話しかけてくるのは何とも言い難い光景です。しかも、その風貌は相当不気味なものです。
彼らは何者なのか?なぜこのような姿なのか?ただの幻覚なのか?明確なことは何も語られません。
登場人物たちがエイリアンさながらの生き物に対して、さほど疑問を抱くこともないので、見ている側はさらに混乱させられます。混乱させられますが、これがこの物語の世界観なのだと思うと、味わい深くも感じられます。
不思議で不気味な世界観に引き込まれてしまう映画です。
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