
©2019 CIMG. All rights reserved
スポンサーリンク
当サイトの管理人ナビーも注目のアメリカ映画、『ブライトバーン/恐怖の拡散者(原題:Brightburn)』の公開が迫っていますね。
昨2018年から話題になっている本作ですが、事前情報からして“かの超メジャーなヒーローもの”との比較で盛り上がっているとかいないとか・・・。
今回は、その実に興味深いストーリーや周辺情報について、あれこれまとめて行きたいと思います。
ネタバレ的な内容も含まれますが、もしかしたらその辺りは映画を楽しむに当たって大きな問題にはならないかも知れません。
なぜなら、あなたも一度くらいは想像してみた可能性があるからです。まずは乞うご期待!
映画『ブライトバーン』の元ネタは『スーパーマン』?

©2019 CIMG. All rights reserved
まず知っておくべきは、邦題に『恐怖の拡散者』と付けられているとおり、この作品はホラー映画だということです。
論より証拠、作品の雰囲気は公開されているトレーラーから感じ取ることができます。
何となくでもお分かりになるとは思いますが、この作品の持ち味というかアイデアの元になったものは、次の言葉に要約されています。
What if a child from another world crash-landed on Earth, but instead of becoming a hero to mankind, he proved to be something far more sinister?
<直訳>もし別の世界から地球に墜落して来た子供が、人類にとってのヒーローになる代わりに、もっと不吉な何かであることが分かったとしたらどうでしょうか?
引用元:imdb.com
はい、そうです。言ってみれば暗黒面の「スーパーマン」ですよね。
この記事冒頭の画像にもあるようにマスクやマントを纏っていますが、主人公が一応は子供であるからか妙に納得させられますが、やはりそのことを匂わせています。
「もしもスーパーマンが悪者だったら・・・!?」
って、おそらく多くの人が想像してみたことがあると思うんです。それを本気で映画にした・・・ということなんじゃないかなと。
裏付けになるようなコメントは今のところ見付けられていませんが、まぁ~間違いないでしょうね。
そもそも「スーパーマン」という大きな存在がなければ成立しないと言っても良いくらいの設定だと思います。世間の誰もが知っているモチーフがあるからこそ説得力を保てるんでしょう。
強大過ぎる力は時として畏怖の対象にもなる・・・。
これは世界のスーパーヒーローであっても同様で、2016年の映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』の中でも人々の複雑な心理が描かれていて面白かったですよね。
ちょっと話が脱線しましたので、映画『ブライトバーン』の話題に戻したいと思います。
スポンサーリンク
映画『ブライトバーン』のスタッフ&キャストと日本公開予定日と配給会社について
映画『ブライトバーン』の制作スタッフやキャスト等のデータは下記のようになっています。
監督 | デヴィッド・ヤロヴェスキー |
脚本 | ブライアン・ガン マーク・ガン |
製作 | ジェームズ・ガン ケネス・ファン |
製作総指揮 | ブライアン・ガン マーク・ガン ダン・クリフトン ニック・クロウリー デヴィッド・ジェンドロン サイモン・ハット アリ・ジャザイェリ |
出演 | エリザベス・バンクス デヴィッド・デンマン ジャクソン・A・ダン エミー・ハンター |
音楽 | ティモシー・ウィリアムズ |
撮影 | マイケル・ダラトーレ |
編集 | アンドリュー・S・アイゼン |
主題歌 | ビリー・アイリッシュ |
製作国 | アメリカ |
配給 | アメリカ:ソニー・ピクチャーズ・リリーシング 日本:Rakuten Distribution株式会社、東宝東和株式会社 |
公開 | アメリカ:2019年5月24日 日本:2019年11月15日 |
少なくとも日本で知られている名前は、ほとんど見当たらないですね。映画ファンにお馴染みなのは製作のジェームズ・ガンくらいでしょうか・・・。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の監督(と脚本)、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』や『アベンジャーズ/エンドゲーム』の製作総指揮と言えばピンと来る方も多いでしょう。
あるいは、過去のツイートが発端になって『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』3作目の監督を降板させられたエピソードでもご存知かも・・・。どうやら今年になって復帰が決まったみたいですが。
母親のトリ・ブレイヤーを演じたエリザベス・バンクスは、女優でありながらプロデューサーや監督をも務めるなかなかのお方です。
映画だけでなくTVシリーズにも数多く出演しているようで、ウィキペディアには『ハンガー・ゲーム』シリーズや、『ピッチ・パーフェクト』シリーズ、『LEGO ムービー』が挙げられていました。
そして、気になるビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)なる17歳少女による主題歌「バッド・ガイ(bad guy)」のミュージックPVがこちらです。
映画本編で大暴れする少年は、おおよそ「バッド・ガイ」なんていうレベルじゃないバケモノですけどね。
ところで、配給元はソニー・ピクチャーズエンタテインメントなのに、日本では楽天と東宝東和なんですね。最近の業界事情を知らないからちょっと不思議に感じました。
スポンサーリンク
映画『ブライトバーン』のあらすじと製作背景!

©2019 CIMG. All rights reserved
ここからかなりのネタバレになりますが、この映画、それも織り込み済みの設定だと思います。
先程もちょっと触れましたが、おそらく「スーパーマンが悪者だったら・・・」って多くの人が想像したことがあると思うんです。
なので、映像化にあたっては、そんな想像を遥かに超える内容にする必要があったはずで、言ってみればそのチャレンジこそが本作のキモなんじゃないかと感じます。
というわけで、まだご覧になっていない方にも割と気楽に読んで頂けるんじゃないかと思いますが、念のため自己責任でお願いします!
カンザス州ブライトバーンに暮らすカイル・ブレイヤーとトリ・ブレイヤーは、子供を授かることを夢見る一般的な夫婦。
ある夜、夫婦で営む農場に宇宙船が落下し、中にはなんと赤ん坊が・・・。
運命的なものを感じた2人は自分たち赤ん坊を育てることを決意し、ブランドンと名付ける。
それから12年後、自分に特殊な能力が備わっていることを自覚しつつあったブランドンは、納屋に保管されていた宇宙船の残骸と、船体に刻まれた地球外の言葉を発見。
やがてブレイヤー夫婦に反抗的な態度をとるようになるブランドンだったが、2人は反抗期だろうとあまり気にしなかった。
しかし、ブランドンの誕生日を祝おうと、地元のレストランに兄夫婦を招待した時のこと・・・。
ブランドンにプレゼントとして猟銃を贈った兄夫婦だったが、カイルは「大人になるまでおあずけ」とばかりにブランドンに渡すことはしなかった。
これに激怒したブランドンによって誕生日の食事会は台無しに・・・。
それを機に、ブランドンはフォークを噛み砕いたりと奇行に及ぶようになる。そんな折に、トリはブランドンの部屋で人間の臓器の写真を見つける。
異常を察したブレイヤー夫婦は、ブランドンをキャンプに連れ出すが、ブランドンの心に潜む闇を引き出すことは容易ではない。
そればかりか、キャンプ中にも超能力を使ってクラスメートの女の子ケイトリンの家に忍び込んだり・・・。
後日、ブランドンのことを心良く思えないケイトリンは、彼の異常な握力によって手の骨を砕かれてしまう。
停学を言い渡されたブランドン。その彼が納屋で空中浮遊している姿を目撃する母親のトリ。
「世界を我が物に」などと繰り返し呟く瞑想状態のブランドンに呼び掛けると、正気に戻ったブランドンは宇宙船の残骸に身体をぶつけて負傷する。
ブランドンが怪我をするのは、これが最初のことだった。
そんなブランドンに、意を決して過去の経緯を告げるトリ。すると彼の矛先はブレイヤー夫婦にも及ぶようになる。
そしてついに、この状況にケリをつけるため、トリとカイルはある決断をするのだが・・・。
そう言えば、スーパーマンの弱点はクリプトンの隕石から作った何かだったような気がするのですが、この辺りは知らずに鑑賞した方が良いのかも・・・。
これまた先程もちょっと触れましたが、この映画の設定は『スーパーマン』という世間に広く知られたモチーフがあるからこそ受け入れられるだろう作品です。
そうでなければ、いきなり宇宙から落ちてきた超人的な能力を持った少年に人々が振り回されるなんて突拍子もないストーリーなだけに、こうも話題になんてならないんじゃないかと・・・。
ちなみに、あれこれ話題を振りまいて公開に漕ぎ着けた本作ですが、『アラジン』をはじめとする強豪と同じ週に封切られた影響か、期待ほどの興行収入には届かなかったようです。
ただ、批評家の採点は10点満点中の6点前後だったみたいですが、
ヒーロー映画のお決まりを逆転させた面白い作品と言えるレベルには達している
といった一定の評価は得ているみたいですね。
しかも、本編ストーリーに関わる情報として気になるのが、デヴィッド・ヤロヴェスキー監督の次の発言です。
興行的に成功した場合、本作をシェアード・ユニバースとして展開する予定だ
つまり、その気になれば続編も関連作品も作る用意はあるよ、ということにも受け取られ、もしかしたら今作のエンディングは釈然としない、あるいは曖昧な感じに演出されている可能性があるわけです。
もっとも、それでさえも鑑賞意欲をそそられる私なのですが。
コメント