映画『バットマンvsスーパーマン』ラストシーンの意味は?ブルースの夢は伏線?

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2016年のアメリカ映画『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』について解説しています。

予備知識なく鑑賞した方にとっては、意味不明なシーンが数多く存在した本作・・・。ストーリー展開自体は飲み込めたとしても、鑑賞後には何となくスッキリとしない「?」が頭の中に残ったのではないでしょうか。

その中でも今回は、特に分かりづらかったであろう2つのシーンについて、本作の製作意図も辿りながらお話しして参ります。

映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』究極のバトル編 予告【HD】2016年3月25日公開

ブルース・ウェインが見た夢の意味は?

それではまず、作品の前半でブルース・ウェイン(バットマン)が夢を見るシーンについて検証して行きましょう。

 

問題の夢のシーンを文字で再現してみると次のような感じです。

 


レックス・ルーサーJr. から奪ったデータがコンピューター解析される途中、場面は切り替わります。

トレンチコートのような衣装を纏ったバットマンが、「Ω(オメガ)」の文字にも見えるマークが描かれた砂漠のように荒れ果てた都市を双眼鏡で眺めています。

走り着く何台ものトラック。ここはバットマンとその軍隊のアジトなのか・・・?

バットマンは1人の男に尋ねます。

「手に入れたか、あの石を?」

男は「ああ、手に入れた」と言いながらバットマンを誘導します。しかし開けて見せられた箱の中身は“石”ではなく爆弾のような物・・・。

「悪いな」と言いながらバットマンに銃を向ける男。すると外では仲間の兵士に紛れ込んでいたのか、両肩にスーパーマンの「S」マークを付けた兵隊が正体を現し、バットマンの仲間たちを機関銃で襲撃し始めます。

怒ったバットマンは反撃に出ますが、あまりにも多い敵兵と空から飛来したバケモノによって倒されてしまいます。

目覚めたバットマンは両手を天井から鎖に繋がれていました。そこへスーパーマンが現れ、眼から光線を発射して周囲を破壊し、その驚異的な力を見せつけます。

不敵な表情を浮かべて近づき強引にバットマンのマスクを剥がすと、スーパーマンはこう言いました。

「彼女は全てだった。それをお前が奪い去った」

そして、ブルース・ウェインの顔があらわになったバットマンの胸に手を当てると、何かの力を発動します。叫び声を上げるブルース・・・。

 

ここで一旦目覚めたブルース。すると目の前には自分の名を叫ぶ赤いマスク姿の男が閃光と共に現れていて、「ブルース、僕の話を聞け!」と言います。

「ロイスだ!ロイス・レインだ!彼女が鍵だ!」

「僕は早すぎたようだ!僕は早すぎた!」

「君は正しい!いいか、君は正しかったんだ!奴を恐れろ!僕たちを探せ!僕たちを探すんだ!」

立て続けにそう訴える赤いマスクの男。

コンピューターのテーブルに突っ伏していたブルースは、ここで再びハッと目を覚まします。夢を見ていたのか?

しかし周囲には紙が舞い、赤いマスクの男の痕跡が・・・。


 

この後ブルースは、コンピューター解析が終わったデータからレックス・ルーサーJr. の企てを突き止めるわけですが、唐突なこの夢のシーンには多くの観客が目を点にしたことでしょう。

 

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夢の後半に登場する赤いマスクの男の正体は?

前後しますが、まずは夢の後半部分についてお話しします。

白い閃光の中に現れる赤いマスクの男は、DCコミックスのヒーローの1人である『フラッシュ』です。彼は「コズミック・トレッドミル」という特殊な装置を使って時空エネルギーを操り、過去や未来を自由に行き来することができるのです。

おそらくこのシーンでは未来からやって来たフラッシュが、ブルースに未来に起こる出来事とその対策についてアドバイスをしているのでしょう。

 

「僕は早すぎた」とは何が早すぎたのか、「ロイス・レインが鍵」とは何の鍵だと言うのか、そして「君は正しかった」とは何が正しかったと言うのか・・・。

これは明らかに、本作の後で公開される映画『ジャスティス・リーグ』への伏線です。

フラッシュは次回作の中でバットマンやワンダーウーマンらとチームを組んで戦うことになります。その次なる戦いへの伏線が、『バットマンvsスーパーマン』の中に散りばめられているわけです。

夢の前半の戦闘シーンにも伏線が潜んでいた?

そして、前半のバットマン軍とスーパーマン軍との戦闘シーンですが、普通に観れば、「スーパーマンを人類の脅威だとして警戒するブルースが想像した未来の情景」だと解釈するところでしょう。

ところが、DCコミックの原作にはこのシーンを彷彿とさせる描写があるんだそうです。

それが、後にブルースの意思を継いでバットマンとして活躍するダミアン・ウェインの姿を描いたシリーズなのだそうで、冒頭のトレンチコートを纏った姿もそれに基づいているように思われると言います。

大地に描かれた「Ω」のようなマークも、現バットマンが使うことのない銃器を迷わずぶっ放す姿も、全部とは言えないけれどその設定に符合するんだとか・・・。

 

ただ、この設定と本作のシーンとにどれほど関わりがあるのかは判然としません。

ブルースが『ジャスティス・リーグ』で描かれるであろう未来の戦いを予知したのか、それとも先述のようにスーパーマンを警戒するあまりに想像しただけの情景なのか?

そしてスーパーマンがバットマンに対して言い放った次の言葉・・・

「彼女は全てだった。それをお前が奪い去った」

この「彼女」が誰を指すのか?ロイス・レインのことなのか、それともクラーク・ケントの育ての親であるマーサ・ケントのことなのか・・・。

もしかしたら、これら一連の映像は、この後登場したフラッシュが何かしらの能力を使ってブルースに見せた未来の情景なのかも知れませんね。

 

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ラストシーンでスーパーマンの棺から浮き上がった土の意味は?

『バットマンvsスーパーマン』のラストシーンでは、スーパーマンの亡骸が納められた棺の上から、ロイスがかけた土がわずかに浮き上がる、という様子が映し出されます。

これが何を意味しているのかと言うと、多くの人が、

「スーパーマンは生きているってことでは?」

と考えることでしょう。

確かにそれも正しい見立てだと思います。ただ、それよりも言いたかったのは、

「次に続くよ」

というサインだったのではないでしょうか。

つまり、この物語は次回作の『ジャスティス・リーグ』に続き、そこではスーパーマンも活躍するという暗示だったと思うんです。要するにこれまた伏線ですね。

 

実は原作の中でもスーパーマンは一度死んでいます。しかも彼を倒したのは、本作と同様に「ドゥームズデイ」というモンスターでした。

ただし、原作の「ドゥームズデイ」はレックス・ルーサーが造り出したものではありませんでした。彼が自身のDNAとスーパーマンのDNAを混ぜて造り出したクローンは「スパーボーイ」という名前だったんです。

このエピソードを脚色して出来上がったのが今作の設定だったのでしょう。

 

ところで、実はこの映画『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』は、元々3時間を超える長尺の作品でした。これがカットにカットを重ねて公開時には2時間30分ほどに短縮されています。

オリジナルはこれよりも30分以上も長く、レックス・ルーサーJr. がスーパーマンを陥れる過程も詳細に描かれています。

それでさえもDCコミックスのヒーローたちのことをよく知らない人にとっては分かりづらいわけですから、公開版を観てモヤモヤするのは当然と言えば当然でしょう。

長尺のオリジナル版は『バットマンvsスーパーマン アルティメットエディション』として発売されていますから、もしかしたらこれを観れば多少はスッキリするかも知れませんが・・・。

映画『ジャスティス・リーグ』への伏線と考えれば理解できる?

以上のように、2013年公開の映画『マン・オブ・スティール』の続編に位置づけられる本作については、2017年公開の映画『ジャスティス・リーグ』への伏線であると捉えれば理解しやすいと思われます。

『ジャスティス・リーグ』は、バットマン、スーパーマン、ワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマン、サイボーグといった「DCコミックス」のスーパーヒーローたちが、それぞれの作品の枠を超えて一堂に会するクロスオーバー作品です。

マーベル・コミックのヒーローたちが活躍する『アベンジャーズ』より後に公開されたこの作品は、その二番煎じとも見られがちですが、実は『ジャスティス・リーグ』には、1960年にDCコミックスによって誕生した原作が存在します。

なので、比べるべきものでもありませんが、言ってみれば元々のアイデア自体はずっと早かったわけです。

 

『ジャスティス・リーグ』の映画化については、企画めいたもの自体は2008年に公開されたノーラン監督のバットマン映画『ダークナイト』が興行的に成功した以降に浮上していたようです。

『マン・オブ・スティール』が公開された当時、ワーナー・ブラザースの社長であるジェフ・ロビノフ氏は、

(DCコミックスの映画の)今後の方向性を決定づける作品になる。間違いなく最初の一歩だ

と語っており、『バットマンvsスーパーマン』やその後の『ワンダーウーマン』等を含めたこれらの作品は、『ジャスティス・リーグ』への着地を目指して製作されたものと言われています。

そこで本作のタイトルを今一度振り返ってみると、『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』となっており、この『ジャスティスの誕生』とは、まさしく『ジャスティス・リーグ』の誕生を意味しているわけです。

 

ちなみに、こうしたクロスオーバー作品群として数えられる作品は『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズと呼ばれ、今後も『ジャスティス・リーグ』メンバーたち個々の活躍を描く作品が製作を控えているようですよ。

 

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