映画『億男』あらすじネタバレ!結末や感想と世間の評価もチェック!

©2018映画「億男」製作委員会

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2018年10月19日に公開された日本映画『億男(おくおとこ) MILLION DOLLAR MAN』について、そのストーリーを結末までご紹介しながら、鑑賞した感想と考察についてお話ししています。

「億男」予告編

映画『億男』作品情報

©2018映画「億男」製作委員会

【原題】

億男 MILLION DOLLAR MAN

【製作年・国】

2018年・日本

【監督】

大友啓史

【キャスト】

佐藤健、高橋一生、黒木華、池田エライザ、沢尻エリカ、北村一輝、藤原竜也

【本編尺】

【作品概要】

東宝株式会社映画企画部所属のプロデューサーにして小説家、脚本家、映画監督、そして絵本作家としても活躍する川村元気の第2作目となる長編小説の映画化です。

川村元気は本作でも主演を務める佐藤健主演で映画化された『世界から猫が消えたなら』の著者としても知られています。

メガフォンを取ったのは『ハゲタカ』『るろうに剣心』の大友啓史。

出演は佐藤健のほか、高橋一生、黒木華、池田エライザ、沢尻エリカ、北村一輝、藤原竜也ら豪華なメンバーが脇を固めています。

本作のストーリーの裏には、歌舞伎の演目にもなる古典落語『芝浜』の存在が漂うのですが、はたして物語の展開はどういう結末をたどるのでしょうか。

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映画『億男』のストーリー!ネタバレ注意

©2018映画「億男」製作委員会

東京に暮らす図書館司書の大倉一男(佐藤健)は、失踪した兄の借金を返すためにパン工場での深夜アルバイトをも掛け持ちするという日々を送っていました。

一男には妻の万左子(黒木華)と娘のまどかがいますが、今はわけあって別居中です。そんな一男の心の支えは、たまに娘と会って過ごす時間だけでした。

ある日、一男はまどかとの散歩中に商店街の福引会場に遭遇します。まどかが景品の自転車を物欲しげに見つめていることに気づく一男。その状況を察したのか、1人の老婆が福引券を譲ってくれました。

娘のために自転車を当てようと気合を入れて福引に臨んだものの、当たったのは10枚の宝くじで落ち込む一男。

ところが後日、当選番号を照会してみると、驚いたことに3億円が当たっていたのでした。

喜びと同時に恐怖も感じた一男。なぜなら、いきなり大金を手に入れた人々は一様に不幸に陥るというジンクスを知ったからです。

不安を払拭するべく、大学時代の親友でサークルの仲間でもあった古河九十九(高橋一生)を頼ります。実は九十九は、フリマアプリ「バイカム」の起業で大成功した経歴の持ち主で、今はバイカムを売却した金で裕福に暮らす資産家だったのです。

一男の相談を受けた九十九は、一度3億円という現金を見て触れることを提案します。言われるままに銀行から3億円を引き出した一男。想像以上の重さの現金を息切れしながら九十九のマンションに運び入れます。

1万円札の重さが1円玉と同じ1グラムであるなどのうんちくを話しながらカバンから札束を取り出し終えた九十九は、今度はお金を使ってみることを提案し、パーティーが開かれることになります。

クラブばりに盛り上がるマンションのパーティー会場。札束をばら撒いたり、女子のハイヒールに注いだ酒を一気飲みしたり、パリピ女子のあきら(池田エライザ)から強引にLINEの交換をされたり・・・。

戸惑いつつも九十九に乗せられて酔いつぶれた一男が翌朝目を覚ますと、周囲に人影はなくパーティーで散らかった部屋に取り残されていました。しかも、3億円の札束とともに九十九も姿をくらましており、連絡すら取れなくなっていたのでした。

昨夜出会ったパリピ女子あきらを通じ、九十九のビジネスパートナーを辿って行く一男。最初に出会ったのはバイカムの元CTO(最高技術責任者)にして自称スーパーエンジニアの百瀬栄一(北村一輝)でした。

場所は競馬場。大金を注ぎ込んで遊ぶ百瀬は、一男に100万円の札束を渡すと好きなように賭けてみるよう勧めます。見事に万馬券を当て1億円を獲得した一男でしたが、次のレースで全額を失ってしまいます。

ショックを受けている一男に百瀬は言いました。実は全て百瀬の作り事で実際には馬券など買ってはいなかったこと、そしてお金の正体などは所詮その程度のものなのだと。更に九十九が多くの事業に手を出して多額の借金を抱えていること、3億円が戻ることはないであろうこと、九十九の行方は知らないことも・・・。

その後、一男は百瀬の繋がりから元バイカムのCFO(最高財務責任者)千住清人(藤原竜也)に会います。千住は九十九と連絡を取っていないとしながらも、2年前のバイカム売却について語ります。実は九十九がバイカムの売却に反対していたこと、売却後には自分や百瀬との関係を経ってしまったこと・・・。

その千住はと言うと、今は怪しげなビジネスアドバイザーとして活動しており、ミリオネアニューワールドなる宗教まがいのセミナーを開いては会員からお金を巻き上げていたのでした。

一男が次に会ったのは、バイカムで広報を担当し実質的に九十九の秘書でもあった安田十和子(沢尻エリカ)でした。彼女もまた若くして10億もの富を手に入れた存在ですが、今は専業主婦として慎ましやかな暮らしを送っています。

お金にもファッションにも興味を持たない夫の存在が、かつて自分を翻弄してきたお金の呪縛から解放してくれ、今はとても幸せだと言う十和子でしたが、部屋の壁紙の向こうには大量の札束が隠されており、それを見ることで安心感を覚えるとも語るのでした。

お金にまつわる極端な人間模様を目の当たりにして複雑な心境になった一男は、九十九と出会った頃のことを思い出します。

落語研究会で知り合った九十九は重度の吃音の持ち主で普段の会話には不自由な様子だったものの、なぜか落語の演目だけは流暢な語りで魅了するのでした。

その彼が得意にした演目は古典落語「芝浜」。その大まかな内容はこうです。

酒浸りの魚売りの男が42両もの大金が入った財布を拾う。調子に乗ってどんちゃん騒ぎをした末に、翌朝目を覚ますと財布は無くっている。
妻から夢でも見たのではないかと言われ諦めた男は、これを境に真面目に働き始め、酒を断ち、やがて商売で成功を収める。
そんなある年の暮れ、妻は男に例の財布は夢ではなく役所に届けたのだと打ち明ける。しかし持ち主は見つからずに妻の元へ財布は戻っていたのだと。
それを聞いた男は怒るどころか、今の幸福は妻の嘘のお陰だと感謝する。そんな男に妻は久しぶりの酒を勧めるが、逡巡した後に飲むことを拒んでこう言った。「よそう、また夢になるといけねぇ」。

一男は九十九と出掛けたモロッコ旅行のことを振り返ります。旅先で触れたお金にまつわる様々な出来事・・・。そして大学を中退して起業することを宣言する九十九・・・。最後に九十九が砂漠で披露した十八番の落語「芝浜」・・・。

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※ 【ネタバレ注意!】これより先には、物語の結末が含まれています。映画本編でストーリー展開を楽しみたい方はご用心願います。

©2018映画「億男」製作委員会

一男は妻の万左子に会い、宝くじの当選金で借金を返し、家族3人での生活をやり直したいと伝えます。しかし万左子は「あなたは何も分かっていない」として、離婚届への書名を求めるのでした。

家族の別居の原因の1つは、借金の返済で頭がいっぱいになった一男が、まどかがバレエ教室に通うことを辞めさせたいと口にしたことだったのです。万左子は今もお金に執着する一男の姿勢を指摘し、言い返す言葉もない一男・・・。

別れの前にと、娘まどかのバレエ発表会を見に行く一男と万左子。自分のこれまでの愚かさに気付かされた一男は涙します。

その帰り、心ここにあらずという状態で電車の座席に座っている一男。すると停車したホームから男が乗り込んで来て、一男の膝上に大きなカバンを置くなり隣に座りました。それは九十九その人でした。

突然の展開にも、不思議と驚くこともなく九十九と会話を始める一男。「芝浜」と同じだと語りかける一男の言葉には答えず、大切なものを失うきっかけとなるお金の正体について語る九十九。そしてこの数日間で何かを理解した一男を讃えつつ、「また夢になるといけねぇ」と呟いて電車を降りて行きます。

一男は、まどかが欲しがっていた自転車を買って妻子が暮らすアパートに置きました。意外なプレゼントに喜ぶ娘、そして添えられた手紙に目を通す妻。そこには宝くじの当選金で最初に買ったのが娘への自転車であることが書かれており、万左子は感慨深げに微笑みを浮かべるのでした。

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映画『億男』の感想と評価

映画のタイトルからして、ド派手な展開に期待した観客からの“イマイチ”的な感想も多かったと言う本作ですが、前作の『世界から猫が消えたなら』をご存知の方からすれば、そういうテイストでないことは想像できたのではないかな? と思います。

一方で、古典落語の「芝浜」をご存知の方であればもちろん、その内容が明かされた時点である程度のネタバレにはなるわけで、「なるほど」と納得する人、「なんだよ・・・」と落胆する人、鑑賞後の感想は二分されることになったかも知れませんね。

私が知人に聞いた感想も似たようなもので、

「キャストの豪華さを知って期待し過ぎた」

という話がありました。つまり、これだけのキャスティングならド派手に展開してくれるものと考えたというわけです。

でもどうでしょう。私としては、むしろこれだけのキャストだからこその贅沢感が漂っているように思えたのですが・・・。

本作では、ある意味“幻想”とでも言うべきお金という存在を通じて、人が人らしく暮らすための本質について提言しているように感じるのですが、それでもやっぱり、一度は大金を手にしてみたいと思う私は世俗に染まっているのでしょうか(笑)。

登場人物が語っているような境地に立ってみたいと感じる今日このごろであります。

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